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2003張惠妹マレーシアコンサート報告   2003/11/29


会場:マレーシア クアラルンプール市内、ムルデカ・スタジアム   レポート  by Wangdaiさん

最新アルバム『勇敢』の中に収められた「我為什麼那麼愛[イ尓]」&「因為有我([女尓]に置き換えて)」のタイトルは、大のA-meiファンの私にとって真にぴったりな表現であり、アルバム『Bad Boy』との出会い(A-meiとの出会い)と共に、私にとって忘れることの出来ないアルバムとなっています。 今も「勇敢」をBGMにしてこのレポートを書いています。

去る11月1日、KL市内のプロモーション会場でA-meiとの握手、そして地元新聞にも載ってしまったA-meiとのツーショットを最高の思い出として、コンサートは断念して中国への異動も止む無しと諦めていた矢先、翌週の月曜日の朝一番ボスから一時帰国延期の話が出て“これ幸い”とばかりにコンサートチケット売り場へ走った私です。幸いにも、比較的ステージに近い場所のチケットを手に入れる事が出来ました。Block―B U-25番が私の座席番号です。


マレーシアのKLの11月、12月は雨季の真っ最中で、殆ど毎日のように雨が降ります。
特に夕方から夜にかけて降るスコールは真に土砂降りそのものですので、コンサート当日の空模様が心配でなりませんでした。前日もやはり雨、当日も朝からしとしと降りの雨で、お昼を過ぎてもまだ降り続いています。コンサート会場は屋外スタジアムですので、私たちファンはもちろんのこと、「A-meiやバンド、スタッフの皆さんにとっても最高に盛り上がれる状態であって欲しい」と願いながら赴任前の荷造りをしていると、午後3時ころになって雨がやみ始め雲の切れ目が見え始めました。 
天の“恵み”!A-meiの力!と心の中で感謝、今夜のコンサートの大成功を予感。

コンサート当日は、先のプロモーション会場で知り合ったマレーシアのA-meiファンの友人たちとの待ち合わせが5時でしたので、その前に「星州日報」新聞社へ出向いて鮮明なA-meiとのツーショット写真を受け取ってきました。これは私にとってKLでの最高の記念品・宝物になりました。 (でもこの写真、有料なのですよ)

5時になると待ち合わせたA-meiファン達が入場口付近に集まり始め、既に“黒地に黄色のA-meiの文字”を手書きしたお揃いのTシャツを着ています。手に手に応援グッズ(蛍光スチック、リング等)やプラカード、横断幕などを手作りしている超熱狂ファンも私たちのグループに含まれています。日本人は私一人です。友人のLee君が「日本からだとアピールするように」と日本と大きく書いたプラカードをわざわざ作って持ってきてくれました。 入場前からかなり盛り上がっていたグループでしたので、いやがおうにも目立つ存在となり、地元のTV局やプロモーターGalaxyのTVスタッフがインタビューに来て、代表が“待ちに待った今日のA-meiコンサートに向けての熱い思い”を叫んでいました。(翌週の月曜日の新聞にこのA-meiファンのメンバーと一緒に私も新聞写真に写っていて、手には「我愛[女尓]」の応援パネルがはっきりと見えます。A-meiの目にもとまったかしら!?)

6時半、いよいよ入場開始です。
簡単な手荷物検査を受けて、いざ会場へ小走り気味に。なんとなく気分が高揚し嬉しくなってきているのが自分でもわかりました。フィールドに入って自分の席に着くと“ついにこの日、この瞬間が来たぞ!”とわくわくしています、まだ開演まで2時間半もあるというのに。
ステージ全体のアレンジはDVDで見た昨年の台湾コンサートによく似ていました。 中央から観客席に伸びたステージとなっており、A-meiがここに来たときには、A-meiがよく叫ぶ“後面的朋友”にとっても少しは近くにA-meiを見ることができる瞬間です。 

1 私はこの伸びたステージの右脇ちかくにグループの一員と一緒に陣取っていましたので、A-meiを一番近くに見ることが出来た時は約5m位でした。最後の「原來[イ尓],,,」を歌いながら涙ぐむA-meiの素敵な表情をはっきりと見ることが出来ました。いま私の手元にある地元の中国語新聞3紙は、この瞬間を一番大きく掲載しています。

8時ころから大型スクリーンにA-meiの映像と共に何度となく聴いた曲が流れ始めて、いよいよ開演も間近です。会場内のあちこちでは、A-meiファングループが思い思いの声援をあげています。会場はフィールド部分の指定席はもちろん、スタンドの自由席もほぼ満員で応援ランプが右に左にゆれています。ふと右の空を振り返ると、KLタワーの上には、一足早く赤とグリーンの宝石(Jem)をちりばめたような照明が点滅していました。因みに英字新聞では、「本当に輝いているスターは台湾の美声の女性シンガー(siren)A-meiだ」との書き出しで始まっていました。 8時半直前、「A-mei、A-mei、、、、」コールが沸き起こると、 会場内の照明が落ちて中央の大スクリーンにA-meiからのメッセージ(我回來了, [女尓]們愛我[ロ馬], 真的[ロ馬]etcなど)と今年(?)コンサートを開いた都市名が次つぎと現れて、最後にクアラルンプールとなってオープニングテーマに合わせてダンサーの激しい踊り。 (この都市名の中にTokyoの文字をはっきりと見ることが出来ましたが、残念ながら今年もA-meiは公式なコンサートでは日本を訪れていません。 思わず、「日本には来ていないよ、、、、、、、、、」と日本語で叫んでしまいました。 A-meiのせいではないのでしょうけど、日本の皆さんごめんなさい。)

「Bad Boy」
2 いきなりこの曲からくるとは。でもKLで結構練習した曲でしたので、一緒になって歌ってしまいました。夢中になってすっかり写真を撮るのも忘れて、あるいは撮っていても後で見るとかなりぶれてしまっているので残念ですが。

続いて、「站在高崗上」
これまた私の大好きな曲のひとつ。A-meiのパワーを感じる曲です。
A-meiもファンの事を良く知っているようですね。まずのりのりの曲を立て続けに持ってきて、会場に詰め掛けた大勢のファンと一緒に「今日のコンサートを一緒に楽しもうね」っていう感じでA-meiのペースに既に引き込んでいるようです。
歌い終わって涙を拭いていた様子でしたが、きっといろいろな思いが込み上げてきたのでしょうね。昨年の突然のコンサートキャンセル、理由はともかくとしてマレーシアのファンはもちろん、A-mei個人としてもとても残念であったろうし、辛かったろうと想像します。あれから1年が経ち、1999年以来4年ぶりにKLのステージに再び立ち、大勢のファンに大歓声で迎えられ一緒に歌える心からの喜びの涙であったであろうと。

「記得」と「聴海」
3 「聴海」のイントロが流れ始めた瞬間、会場からは一段と大きな歓声が挙ったように感じました。実は、今回のKLコンサートでは「聴海」は歌わないらしいといううわさがKLのA-meiファンの間で流れていたからです。
やはり、A-meiのコンサートでこの曲は絶対に欠かせない1曲であり名曲ですよね。A-meiファンの心をひきつけて止まないものでA-meiと会場のファンが一体となった瞬間です。「聴〜、海哭的聲音、、、、」 今でも私の一番大好きな曲ですし、これからもDVDであるいはカラオケで歌い続けてゆく曲です。そしてA-meiをまだ知らない日本の友人や知人に必ず勧める1曲です。

ご存知の方も多いと思いますが、マレーシアは大きくマレー系(60%)·中国系(30%)·インド系(8%)の3民族からなる多民族国家です。中でもKLは中国系の比率が非常に高く、従ってA-meiのコンサートも待ち望まれていたわけですが、今回のKLコンサートでは民族構成を考慮してからか、途中でマレー語による挨拶も交えていました。

5 「Apa Khabar、Saya Ah Mei、、、、(こんにちは、私はA-meiです)」マレーの曲とインド風の曲をそれぞれ1曲づつ踊りを交えて歌っていました。この時はKLのファンもそんなA-meiのファンサービスに大喜びしてマレー語と中国語が飛び交っていました。

マレー語で私の事を“Saya”と言いますが、以前A-meiのコンサートDVDで阿妹妹が一緒に出ているのを見ていたときに、スクリーンにSAYAとでていたのでなんだろうな?と疑問に思ったことがありますが、A-meiの妹の名前だったのですね。本当にそっくり。

「Are You Ready」
「了不起」
「假惺惺」
「感應」
6 ここでいつもの犠牲者?探しの時間となりました。二人の女性ダンサーが会場内の若い男性ファンの中から一人を選び出し、例によってステージ中央に据えつけた椅子に縛り付けて、A-meiが妖しく迫るいつものものです。会場のファンは複雑な思いを込めての絶叫状態!?
A-meiが「ガールフレンドはいるの?」と聞くと、「あそこにいます、、、」と言ったらしく、「じゃー、帰って。」といったジョークを交してしていましたが、いよいよ「感應」のスタートです。スクリーンには女性ダンサーが捕らえるカメラのショットが写し出されていますが、今まで見たDVDなどでもそうでしたが殆どといっていいくらい、その犠牲者は固まっていますね。気の毒というか?羨ましいというか?幸せ者!

7 A-meiとこの幸せ者が一緒にステージ下に消えてまもなく、スクリーンにはA-meiが着替え室で次の衣装に着替える模様をLiveで映し出しています。 昨年の台湾コンサートと同じきらきら光る黒の上下と帽子で決めています。
「A級娯楽」
「我的未来不是夢」
「解脱」
「藍天」
「別在傷口灑鹽」
「一想到[イ尓]呀」(この辺の順番は多少不確かです)

8 すこし古いアルバムからの曲が続きます。この辺は、DVDカラオケのシーンをなんとなく思い出しながら一緒に口ずさんでいました。
直ぐ近くにいる警備の人達がうるさくてしばらく静かにしていた頃だったかもしれません。立ち上がって声援を送ると、"座れ、座れ"とうるさいのです。時には笛を吹きながら威嚇するかのように。せっかくのステージ近くに陣取ったファンにとっては、不完全燃焼で本当にうるさい。
でも少し疲れました。座席はあるのに3時間も立ったままで、飛んだり跳ねたり、両手を挙げて応援しつづけるのは正直きついですよね。会場ではとにかく夢中になって(年を忘れて)応援していたので、翌日太ももが張っていました。

9 「Katsu」(写真の記録にはKatsuのシーンあるのでたぶんこのあたり)

DVDで見るシーンと同じ映像です。ジーンとしてくる曲で、『發燒』の中でも大好きな曲です。
「很角色」
そして
「因為有我」
この曲になると、A-meiのリードのもと、まず「Hahaha」の声援の練習から始まりです。両手を空に向かって♪~因為有我、Hahaha♪この部分の前後は単純な繰り返しで簡単ですので一緒に楽しく歌えます。この頃になると、警備の人達も一応はいたのですが、諦めたのかどうか?、もう前列のファンを制止することもなくただ見守るだけとなっています。 A-meiが「恥ずかしがらずに一緒に」と叫んでいるのでもう止めるのも無理な話ですよね。
引き続き、
「三天三夜」10
会場全体がA-meiのリ-ドに合わせ歌え踊れの激しい興奮と陶酔状態です。
一応フィナーレ曲となっていたようで、ステージの右から左へ、左から右へとダンサーと共に移動しながら、ファンへの感謝を全身で表しているように感じました。やっぱり生コンサートはいいなーとつくづくいいなーと思いました。
ました。やっぱり生コンサートはいいなーとつくづくいいなーと思いました。

帰りの混雑を嫌ってか、数人が席を立ち始めましたが、まだこの後アンコールがあるよ!知らないの?と言ってあげました。
「アンコール」に応えて、赤い民族衣装風に身をつつんでA-meiの再登場です。
当然アンコール用の曲が準備されているのですが、
「牽手」
中央に伸びたステージの中央には、中国風の琴が置かれています。 A-meiは姿勢を正して琴の前に座り、簡単な曲の1節を子供のようなあどけない表情で弾き始めました。多分これが日本のステージだったら、「さくら」の1章節を弾くのではないのかなと想像しながらカメラのシャッターを押していました。
  ぶれないように注意してシャッターを押したつもりですが、興奮と腕の疲れからか後で見ると少しぶれています。

この後
「姐妹」懐かしいデビューアルバムから
「發燒」昨年のアルバムのヒット曲から
そして最後の1曲は、「原来[イ尓]什麼都不要」

この曲も必ずコンサートでは歌う曲だそうですが、A-meiは後半は涙声でほとんど歌うことができないほどに胸を詰まらせると、報道陣のカメラマン達が一斉にA-meiの正面に移動しこの感動的な瞬間を捕らえていました。もちろん私も出来る限りのアップで涙を拭うA-meiの素敵な表情に迫っていました。
A-meiが5mくらいの距離に近づいて来たときに、「日本」と「我愛[女尓]」のプラカードを高く掲げて、"A-mei有難う"と日本語で呼びかけました。きっとA-meiの耳にも届いたことと思います。

手で涙を拭いながらも、会場に詰め掛けたマレーシアの数千人のファンに両手を広げ、頭を深々と下げて全身で感謝の気持ちを表しているA-meiの姿に、私も心から感激、感動、感謝し、「A-mei、我愛[女尓]」の叫びを最後に、少しばかりの寂しさも感じ始めていました。

マレーシアのKLに滞在した13ヶ月の間、幸運にも3回も生のA-meiに接することができ、2002年『發燒』と2003年『勇敢』のCDアルバムに直筆のサイン、自分で撮った沢山のA-meiの写真、新聞にも載ったA-meiとのツーショット写真、そして最高の思い出となったKLでの大成功のコンサートの余韻などをこの胸とスーツケースに詰めて込んで、いよいよ中国本土へ移動します。

来年は、中国本土でも、そしてきっと東京でも会えることを祈って。


from jing
熱いレポートありがとうございました。
写真もたくさん撮って提供してくださったこと感謝します。このコンサートとその前のキャンペーンでは、地元の阿妹ファンとの交流もあったようで、WangdaiさんのKL生活の良い思い出になったみたいですね。
阿妹のコンサートは彼女の舞台上の表現も素晴らしいのですが、なによりも観客と一緒になって楽しめるところが素晴らしいと思います。
たくさんの思い出と友情を胸に、中国でも日本でも阿妹を応援していけたらいいですね。

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