さて気を取り直して29日。今日は花束を渡す日です。今度こそは絶対手渡しをしてみせる。だって今日の私は一人じゃないんだから。
当日は4時頃に太子(プリンス・エドワード)で、すぷびゅーさんと待ち合わせして花屋街で花束を作りました。同行は現地コーディネーター(あるいは保護者?・笑)こと友人のTC。たくさん並んでいる
店を端から丁寧に見て回りました。店頭に並べてある花束の相場がHK$200前後でそれでも結構なボリュームだったので、それを見たTCが「2つ作れるんじゃない?そしたら2人とも握手してもらえるよ」と提案。しかし我々は「それじゃ意味がないの!でっか〜〜〜い花束を作るんだい!」と主張。3人で相談してセンスが良さそうな店を選びました。元気な感じのピンクのガーベラも捨てがたかったのですが、「色は白をベースに450ドルで作りたい」と注文しました。なぜ白にしたかというと26日は花束がなく、28日に渡された花束は赤いバラに紫をあしらっているようなあまりにもベタだったので特色があるものを作りたかったのです。それと私の心の中ではアーメイの白いマイクと白い花、、、できればアンコールの白いサリーっぽい衣装のときに渡せたらいいな〜、なんて妄想していたのです。
(ちなみにこれは失敗するんですけど・笑)
すぷびゅーさんといっしょになって「この花を入れたい」「これはどうだ」と相談しつつ、花屋の女の子が作ってくれたのですがどうもイマイチ・・・。「(添えてある)黄色い花はいらない」と言ったら「つまらなくなる」と返されたりなかなか思い通りにいかず、かといって決して納得がいくものではなかったのでかなりしつこくダメ出しをしていたら別の柴田理恵さん(fromワハハ本舗)似のお姉さんが登場、わーっと広東語でまくし立ててさくさく花束を作り出しました。・・・なんだよもっと上手な人いるんじゃん(^_^;)。
通訳をしてくれたTCとすぷびゅーさんがいてくれたので粘った甲斐がありました。もし私一人だったら花屋の勢いに負けていたかも。。。おおよそ一時間がかりで作った花束は大きくて綺麗でした。お値段480ドル、日本円で大体7,680円です。予算オーバーでしたがかなりインパクトがあるものができあがりました。
その後諸事情によりキャンセルになってしまったチケットを急遽押し付けたナオキさんとMTR駅で待ち合わせ、お気に入りの聯合商場・好彩海鮮酒家にてチーズロブスターなどを食べながら日本から持ってきた赤いポストカードに「日本」とシルバーのペンで書いてタクシーで香港コロシアムへ。花束は持つと子供を一人抱えてい
るくらいの重さで両手で持たないと支えきれません。
でもタクシーから降りてからとおりすがる香港の人たちが「好[青見][口阿]〜(きれい〜)」と言っているのを何度か耳にして内心にんまり( ̄ー ̄)
TCは本日不参加のためホンハム駅でさようなら。本当、君がいなきゃ私はなにもできないよ。。。感謝です。
その日の座席は舞台上手と下手にある花道の下手側花道からも少し遠くて直線距離でおよそ3メートルくらいそれでもアーメイは花道の端までは来ないので花が渡せるポイントまではおよそ6メートルといったところでした。私たちの座席の近くに警備員が一人、花道の端にもう一人。私はどうやって警備員を突破するかを考えていました。26日は全然お花がなくて28日は3つくらいだったと思い
ます。しかしコンサートが始まって「しまった!」
その日は次から次へと花束が渡されるのです。「ああっ、これではインパクトが弱いか?!」と思ったのですが、とりあえず色はかぶっていないしうちらが用意しているものほど大きい花束はないのでなんとかなるかな、、、などと考えていました。
自覚はなかったのですが実は私もかなりテンパっていた様子、最初は「最後のアンコール、白いサリーのときに」と思っていたのですが一度目のアンコールのときにすぷびゅーさんに「行こう!」と言って前の方に行きました。案の定警備員に止められたのですがこれまた早口の広東語で何か言われて分からず
「私は広東語は分からないの!」と国語(普通話)で噛みついていました(笑)。
「今はダメ!」
「じゃあいつならいいの?」
「それは分からないけど今はダメ、席に戻って」
とメンバー紹介の
VTRが流れている間広東語vs国語でバトルしていました。そしてセリからアーメイが出てきたら・・・しまった、アフロだ!そうです私はすっかりタイミングを間違えていました(@_@;)
でも一度戻ったら今度は二人の警備員を突破しないといけないのでうまく渡せるかどうか・・・しかも私たちの席は通路側ではないのでまた人を「[ロ吾]該〜(すみません)」とまたいで来ないといけないのか・・・と一瞬考えて「絶対退かない!」と決意した私は戦闘モードのスイッチを入れて(笑)戦いました。
「じゃあ席に戻ったら渡せるタイミングをあなたアレンジしてくれるの?!」
「それはできない。僕にもいつ渡せるか分からない」
「(強気で)あんた警備員でしょ?!向こうに連れて行ってよ」
「できない」
「(おねだりモードで)日本から来てるの〜、私たちを助けられるのあなただけなの〜、お願い〜」
「今はダメなんだよ」
と警備員の兄ちゃんが舞台方向を振り返ると舞台中央で歌っていたアーメイがこちらの方向に歩き出したのです。おおっ!チャンス!!警備員の兄ちゃんに「いいでしょ?!」と言うと、うなずくのでダッシュ!花道の近くまで行くと花束を持ってるすぷびゅーさんを警備員の兄ちゃんがエスコートしてくれて、私はなにも持っていなかったので止められ、数段手前でカメラを構えていました。花道と正面の客席は段差があって肩か胸くらいの高さだったと思います。
すぷびゅーさんが花束を掲げるとアーメイは「わ〜!」と歓声を上げて「大きいね」だか「きれい」と言ったと思います(この辺緊張して
いたため記憶が薄い)。そして自分から取りに来てくれました。それまでもそうでしたが花束はどうもすぐ警備員に渡す段取りになっていたらしく、アーメイは振り返って警備員に渡しました。
きっとそのとき「日本」と書いたカードが目に入ったのだと思います。またこっちを向き直って我々の方向に手を
伸ばしマイクに入るか入らないかくらいの声で日本語で「ありがとう」と言ってくれました。それまですごく緊張していたせい
もあってかひどく感激して思わず泣いてしまいました。
この「ありがとう」は協力してくれたみんなに向けられたありがとうだと思います。
しかし・・・コンサートの最後に四方を見回して手を振りながら感極まった感じで「今日は台湾
からファンが来てくれているの・・・マレーシアからも・・・大陸からも・・・。どうもありがとう!」
・・・あれ?おい、阿妹日本って言ってないよ!(゜ロ゜;)
・・・一回だけのアピールではまだまだ印象が薄いということが判明。。。
31日の私は炎を背負っていました。「不顧一切」のMVのように。(メラメラという効果音を聞いてるつもりで読んでください)
メッセージブックを直接渡す。26日に失敗した雪辱の意味を込めて、おととい 忘れられてしまった"日本"も絶対入れて欲しい。。。そうなのです、私は18 人+α分の気持ちを背負っているのです!
当日の席は舞台上手花道の脇で通路側席だったので、飛び出せばなんとか渡せるという自信がありました。最初はアルバムにリボンをかけただけだったのですが、ナオキさんが「(29日みたいに)日本って書かないんですか
?」と言うので現場で開演前に急いで書きました(笑)。
コンサートの最初のほう、アーメイがバラードを歌いながら我々がいるほうの上手花道の方に歩いてきたときには彼を誘って前に行き、「私たちは日本から来ました」「彼は日本人です」と直接アピール。
アルバムは年が明けてから渡すつもりだったのでカウントダウンの前、2回目
のアンコールのときに飛び出して前の方へ行ったのですが、会場はジャッキー・チェン(成龍)を迎えて盛り上がり過ぎなくらいの大盛り上がり。なかなか私がいた方向に来てくれずアルバムにも気づいてくれていない様子。
ちらちらとアルバムをアピールしていたら歌っている最中にやっと気づいてくれて胸に手をあてジェスチャーで「私に?」とたずねるのでうなずくと、これまた「ちょっと待ってて」と手のひらを見せるジェスチャー。でも日本と大きく書いてある紙を挟んであるので「日本人非常識と思われたら困るし・・・早くしてくれないかな〜」と思っていたら、警備員が通路に飛び出してきたファンを追い払い始めました。「わっ、ヤバい。戻ったらまた前まで来れるかどうか自信ないよ。。。」と思ったら、お邪魔していた最前列のカップルの女性が「日本」という字に気づき彼氏に「日本から来たみたいよ」と耳打ちしているので「そうなんです、日本からです。これを渡したらすぐ帰ります」と広東語(かなり下手)で言ったら「いいよ、ここにいて」と言ってくれて阿妹が取りに来るまでじ〜〜っと待っていました。段取りがあったのでしばらく待ちましたが結局渡すことができて、ここでもまた小さく日本語で「ありがとう」と言ってくれました。その後カップルにお礼を言ってダッシュで席に戻りました。
コンサートの最後にスタッフ、バンドメンバー、ダンサーやファンに謝辞を述べたときに「今日はたくさんの場所からいろんなファンが来てくれているの。台北から、、、マレーシアから、、、そして香港、、、」と会場のいろんな場所を指しながら言っているとなんだか最前列が騒がしくアーメイが「大陸・・・上
海?」と訊くと「日本!」・・・なんと最前列にも日本人が!(@_@;) これ
にはアーメイもびっくりしていました。
でも私たちがいた上手側に向き直って「ありがとうございます」と、とても綺麗な発音の日本語で言ってぺこりとお辞儀をしてくれました。これは多分ちゃんとマイクを通っていたと思うので会場
中に聞こえたと思います。
一番最後はセリを下がっていくのですが、最後の最後見えなくなるまで四方に 手を振って本当に嬉しそうでした。初日は3回目のアンコールで衣装替えをし たときに終わったと思った観客がぞろぞろ帰ってしまっていたし「みんなが私 を忘れちゃってるんじゃないかと思って心配だった」と言って涙ぐんでいまし たが、最終日は泣かずに晴れやかなフィナーレでした。
29日は以前香港妹力四射の会長をしていたPaulや香港のAmeiファンに会えたし、31日はBBSによくカキコしてくれている香港のyoyoと、台湾から来ている"夢妹以求"というファンクラブの副会長とも会ってお話しました。そこではllopとも初めて会い、それ以来ちょくちょくBBSに来てくれるのはすごく嬉しく思います。またマレーシアのファンの垂れ幕や台湾の老舗ファンクラブ"妹力四射"の紙も見ていろんなところからファンが来ているな〜、と肌で感じました。次回コンサートではやはり横断幕か何かを準備するべきでしょうか??(笑)
今回はわたしが会えた限りNobさん、すぷびゅーさん、ナオキさん(旭妹さんとは会えず)とサイトで知り合った方では実際にコンサートに来られた方が少なかったので、次回はできればより多くの方と一緒に楽しみたいと思います。また台湾やほかの地域のファンに比べて格段にアピールする機会が少ない私たち日本人はなかなか印象に残らないことも事実だと思います。ですから今後も機会があれば継続してアピールしていきたいと思います。
とりあえず写真が下手すぎです(爆)。もうちょっときれいに撮りたかったんですが、まだデジカメの特性に慣れていませんでした。動く被写体に弱いのだから、連写モードにするかあるいは普通のカメラの方がきれいに撮れたかもしれません。
それと所詮はファン、いざというときは緊張しちゃいますね(^^ゞ テンパっちゃうとなにごともなかなか思い通りに行かないものです。
それでも多くの人に助けてもらって今回不完全ながらも初めてのプロジェクト遂行しました。今後は今回の失敗を糧としていろいろ作戦を練ろうと思います。また参加してくださった方、協力してくれた友達に改めてお礼を申し上げます。ありがとうございました。
日本に帰ってきてからしばらくして、iameiにてBrianが「今年は今までコンサートをやったことがない地域でコンサートをやる」という書き込みをしていたので、香港でのことには全く触れずに「日本は?」と書き込みをしたら「香港ではすまなかった。すごく忙しかったんだ」というレスをもらいました。
Project参加者: (順不同) |
Nobさん/Wandaiさん/すぷびゅーさん/Aliceさん/RANさん/TYさん/liangさん/meiさん/Cherryさん&Rくん/ Lamyayさん&Hちゃん/ゆりさん/overtureさん/sarisariさん/梨花さん/陳さん/ナオキさん/TARAさん/久ぴーさん/ and jing |
特別協力: | TC(広東語通訳・現地コーディネーター)/ナオキさん(英文翻訳)/すぷびゅーさん(花束担当)/陳さん(アルバム美術担当)/ |
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