金曲奬 アーメイはいないけれど
2006.05.06 Saturday
台湾最大の音楽賞である金曲奬のノミネートが発表されました。アーメイ（張惠妹）2005年にアルバムを発表していないのでノミネートされていませんが、アーメイと同じ台東出身ピヌユマヤン（卑南族）の大先輩であるフー・ドゥフー（胡德夫）さんがノミネートされています。
黑馬胡德夫 拼陶搶5金 2006/05/05 蘋果日報
蘋果日報の記事では「同族のアーメイも喜んでいる」という一文があります。
胡德夫さんは親しい人からはKimboと呼び親しまれているアーティストで、70年代からフォークソングを歌い原住民音楽を知らしめる活動をしていました。
また、かつてアメリカのフォークソングがそうであったように社会問題や政治に対して強烈なメッセージを発表し、自らも政治運動に身を投じたため“反政府的人物”と目されてきた人です。
70年代から80年代にかけて活動し、90年代後半は沈黙していましたが2005年に個人アルバム『匆匆』を発表。このアルバムには70年代から歌ってきた曲も含まれています。
30年のキャリアがありながら“非主流（マイナー）”とされていた今年55才の大先輩のアルバムが金曲奬で6部門にノミネートされるということは、アーメイにとっても他の原住民アーティストにとっても誇りに思えることだと思います。
なおデビッド・タオ（陶[吉吉]）のアルバム『太平盛世』も6部門にノミネートされており、最佳男演唱人獎では胡德夫さんと一つの賞を争うことになります。
うーん、どちらも頑張って欲しいわ。
comments